第25回ICOM(国際博物館会議)

京都大会2019

2019年9月1-7日

ICOM(アイコム)について

博物館に関する唯一最大の国際機関

 ICOM(International Council of Museums:国際博物館会議)は、ミュージアムの進歩発展を目的とした世界で唯一かつ最大の国際的非政府組織です。1946年に創設され、2019年には世界138の国と地域から44,500人のミュージアム関係者が、加入しています。

 ICOM会員は、加盟各国ごとで構成する国別の国内委員会(National Committee)と、専門分野の国際委員会(International Committee)を選び、所属することができます。

ICOMの組織構成

 

さまざまな分野の国際委員会

 30の国際委員会(International Committee)では、博物館教育、マネージメント、保存修復、民族学、考古学、自然科学など、それぞれの分野ごとにミュージアム職員や研究者が活発に活動しています。各委員会はニュースレターで最新情報を発信したり、年次大会では、研究発表やワークショップを通して世界各国から集まった専門家と議論や情報交換をおこない、様々な取り組みに発展させたりすることもできます。 
(各国際委員会のリスト・詳細は→コチラ

国際委員会

 

ICOMの国際的ミッション

ICOMの国際的ミッション

 ICOMでは、『ICOM職業倫理規程』を策定し、世界中のミュージアムが一定の基準を満たした活動を実現できるよう基本的指針を示しています。UNESCOで55年ぶりに採択されたミュージアムに関する勧告の作成にもICOMが大きな役割を果たしました。

 文化財の保護としては、INTERPOLと連携し違法取引を防止する取り組みや、紛争や自然災害など非常時の文化財のリスク管理体制を構築する活動をしています。
また、開発途上国の若手博物館関係者を中心に、博物館および文化財の専門家としてのスキル向上や人材育成にも力を入れています。

 

3年に1度のICOM大会

 そして、ICOM全ての委員会が一堂に会する大会が3年に一度、世界のどこかで開催されます。2019年にはこの大会が京都で開催されることになりました。
 大会期間は約1週間。基調講演、パネルディスカッションなど全体会議の他に、国際委員会ごとのセッションや、メイン会場から離れたオフサイトミーティング、見学ツアーなどが実施されます。開催地では、博物館や文化施設、地元行政の協力のもと様々な市民向けイベントも開催されます。

ICOM大会 ICOM大会

 前回のミラノ大会2016の記録はコチラ