ICOM大会 ICOM General Conferences

- ICOM大会とは
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ICOM大会は、世界の博物館が直面している今日的課題と、新たな解決策を話し合うための世界規模の会議です。ICOMが3年ごとにテーマを設定して開催する大会は、世界の博物館関係者が集結して交流や国際協力を深めるとともに、それぞれの地域で博物館活動を推進することによって社会に対する博物館のミッションを継続してゆくことを確認するための場となっています。
1948年のパリ大会から京都大会まで、25回の成功を収めてきたICOM大会は、一週間にわたり、世界各地から集まった様々なバックグラウンドを持つ3,000人以上の参加者や講演者、世界有数の専門家たちとともに、ラウンドテーブル、パネルディスカッション、ネットワーキングイベント及び文化活動を展開してゆきます。また、ミュージアム・フェア(展示会)が同時開催され、博物館やその関係団体がユニークな取り組みを紹介し、関連企業や団体等が最新の技術を紹介する機会となっています。
- ICOM大会への参加意義
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今、世界中の博物館で、博物館職員やその関係者が、どうすれば博物館が社会に貢献することができるのかを必死に考える時代となっています。一方、博物館は、歴史系、美術系、自然史系、科学系、文学系等多種多様な館種が存在し、その設置者や形態、規模も様々ですが、過去から未来へと社会的役割を果たしていくことが共通して求められています。
世界のどこかの博物館が同じ課題に取り組んでいるかもしれません。自分たちの活動を紹介し合い海外の研究者と交流することで、これまでには気づかなかった新しい見方や、発見があるかもしれません。ICOM大会は、多種多様な館種を超えて、世界中から集まった博物館関係者と一緒に、博物館の可能性、新たなアイディアや問題解決の糸口を得るまたとない機会です。一週間の大会に参加することによって、博物館をつなぐ、地域や社会をつなぐ、世界をつなぐ、世代をつなぐ、過去と未来をつなぐ…非日常の体験で新たな一歩を踏む力になることが期待されます。

第27回 ICOMドバイ大会2025
- 2025年11月に中東・北アフリカ・南アジア(MEASA)地域で初めてドバイにて第27回ICOM総会が開催されます。ICOMドバイ大会では、「急激に変化するコミュニティにおける博物館の未来」をテーマに、世界中から約4,500人の博物館関係者や文化専門家を招き、ダイナミックな交流と同分野の持続可能な戦略の策定が期待されており、イノベーションを後押しする地域および世界規模の協力関係の構築を目指しています。参加希望者は会議の公式ウェブサイトから登録可能で、現地参加とオンライン参加を選択することができます。
メインテーマ
急激に変化するコミュニティにおける博物館の未来
The Future of Museums in Rapidly Changing Communities
日時:2025年11月11〜17日
メイン会場:ドバイ世界貿易センター
公式サイト:https://dubai2025.icom.museum/
最新情報
[2025.10.1] デジタル参加登録を受付中です。詳細はこちら
[2025.5.5] 公式ウェブサイトにて、参加登録の申し込みが開始しました。早期割引価格での登録は9月14日まで。Registration Information
[2025.4.30] 大会参加への助成に応募できます。応募は5月31日まで。Grants Information
スケジュール Programme Schedule
11月11日(火) 執行役員会、諮問会議等(各国内・国内委員会等役員のみ)
11月12日(水) メインプログラム、各国際委員会等の会合、オープニングパーティー
11月13日(木) メインプログラム、各国際委員会等の会合
11月14日(金) メインプログラム、クロージングパーティー
11月15日(土) 各国際委員会によるオフサイト・ミーティング
11月16日(日) UAEエクスカーション・ツアー
11月17日(月) 地域エクスカーション
登壇者
最初に登壇が確定したスピーカーには、著名な専門家が名を連ねています。
・アディブ・ダダ(Adib Dada)氏:受賞歴のあるリジェネラティブ(環境再生)・アドバイザー/建築家であり、都市の「リワイルディング(自然回復)」を先駆的に推進。
・クリスティアン・グレコ(Dr. Christian Greco)氏:著名なエジプト学者で、トリノ・エジプト博物館(Museo Egizio)館長。
・デブラ・A・リード(Dr. Debra A. Reid)氏:サステナビリティ推進者で、ヘンリー・フォード博物館(The Henry Ford)のキュレーター。
・モパ・カジンダー(Mopa Khazindar)氏:パリのアラブ世界研究所(Institut du monde arabe)元事務局長であり、サウジアラビアの文化顧問。
・マルジャン・ファライドゥーニ(Marjan Faraidooni)氏:エキスポ・シティ・ドバイにおける教育・文化部門責任者であり、レジリエンスと生物多様性の拠点「テラ(Terra)」を統括。
これまでのICOM大会




- 博物館(記憶と創造)は未来をつくる
Museum (Memory + Creativity) = Social Change
- 2013年8月10日~18日




- 変化に対応する:経済的、社会的挑戦に直面する博物館
Managing Change; the museum facing economic and social challenge
- 2001年7月1日~7日

- 博物館と文化的多様性:古くからの文化と新世界
Museums and Cultural Diversity: Ancient Cultures, New World
- 1998年10月11日~17日
